大阪大会開催のお礼

【大会講評】

第15回大阪学術大会長 末廣恒生

この度は第15回国際歯周内科学研究会大阪学術大会に本当に多数の先生にご参加を頂き誠にありがとうございました。今回は11年ぶりに大阪の千里ライフサイエンスセンターで開催致しました。
2000人規模に成長した研究会をまとめるべく新たな大会運営メンバーを募りまた司会もプロに依頼し大会をまとめてみました。

千里ライフサイエンスセンター

前日懇親会は近隣ホテルのプールサイドテラスを借り切り歓迎ムードを演出して盛大に開催致しました。

懇親会

いつもと違った雰囲気を感じて頂けたのではないでしょうか?

今回は「歯周内科と食と健康」と題しまして、天下の台所であるここ大阪の地にふさわしい内容になる様に1年かけて準備を進めてまいりました。

授岡崎好秀先生

基調講演は「進化から口腔機能を考える」と題しモンゴル医科大学歯学部客員教授岡崎好秀先生のご講演でした。

先生はご自身の主催される「ネコの会」において食育を通じた歯科の範囲にとらわれない健康のあり方を啓蒙されておられますが柔軟な視点が我々の日常診療で凝り固まった頭を解きほぐしてくれるヒントになったと思います。

日本糖尿病学会専門医の西田亙先生

特別講演は、「歯周組織と全身の係わり~内科的視点こそが日本の歯科界を救う~」と題し日本糖尿病学会専門医の西田亙先生の講演でした。

平素、先生は「こんど生まれ変わったら歯科衛生士になりたい」と述べられていますがこの講演を聞くとその理由が納得できたと思います。

参加の歯科衛生士がお話を大変興味津々に乗り出すように聴いておられた事がとても印象的でした。

森永宏喜先生

そして最後は会員特別講演の「「すべての病気は「口の中」から!~慢性炎症をめぐる歯周病と全身疾患の驚くべき関係~」と題して米国抗加齢医学会認定医の森永宏喜先生の講演でした。

上梓されたベストセラー本「すべての病気は「口の中」から!」をお読みなられた方も多いと思いますが、話題の「健康寿命」を延ばすためには本日の講演の内容が重要なカギを握っていると感じました。

ポスターセッションは今回4チームの出展と少し少なめではありましたが得票数はすべて1票差の甲乙つけがたい内容となりさらにレベルが上がったことを証明しました。

これからも学術大会が益々発展し続ける事を祈念して講評といたします。

集合写真