歯周内科について

歯周内科学とは歯周病診断のストラテジー(1999年医歯薬出版)によると「歯周病の審査・診断はこれまでの方法に生化学的、生物学的なものが加わり歯周局所から全身との関わりに視点がおかれ、また、治療は原因の 機械的な除去に加えて薬剤による治療など歯周治療に『歯周内科』(periodontal medicine)とも表現できるほどの領域が台頭してきている。」と記されている。

また、歯周外科から歯周内科へというタイトルで以下のようにも「歯周病治療では、機械的な汚染物質の除去という時代から大きく変化して、歯周内科という言葉で表現する必要のあるほど、薬剤、生物学な物 質の登場そして全身疾患とのかかわりが大きな領域を占めるように変化してきている。」と掲載されている。

『当会の考える歯周内科治療』

歯周病は細菌類の感染症であるという認識の上に立ち、医学的にその治療法を考え、歯周病菌および真菌の除菌と歯周病病原性のない正常微生物叢の獲得を目的とし、機械的・外科的な治療法に先立ち、位相差顕微鏡やリアルタイムPCR検査での菌及び菌叢の検査の後に行う、抗菌剤および抗真菌剤を用いた内科的治療法をいう。

『カンジダと歯周病の関係に関する当会の考え方。』

当会では下記文献に基づき、カンジダは歯周病の悪化に関与する増悪因子と捉えています。

文献

Candida albicans enhances invasion of human gingival epithelial cells and gingival fibroblasts by Porphyromonas gingivalis

Riyoko Tamai 1, Miho Sugamata, Yusuke Kiyoura

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PMID: 21742026 DOI: 10.1016/j.micpath.2011.06.009

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