第8回 東京総会
日時:2010年4月18日(日) 国際歯周内科学研究会
第8回 東京総会
~会員発表~
シラカベ歯科医院 院長 白壁浩之先生
「ジスロマックSRの症例報告」
自院での統計に基づき、ジスロマックSRの使用感や副作用についてご報告いただきました。臨床に即した分かりやすい内容でした。
前多歯科クリニック 院長 前多壯晃先生
「歯周病治療における次亜塩素水の役割」
「CTX検査によるビスフォスフォネート誘発顎骨壊死のリスク評価」
次亜塩素水の特徴と、歯周病治療に適用する際の注意点、最適濃度などについてご報告いただきました。
また、ビスフォスフォネート薬を使用している患者さんにCTX検査を行うことにより、顎骨壊死のリスクを評価する事ができるという内容をお話しいただきました。口腔外科処置の際の休薬の要不要を判定できるなど、安全・安心な治療を行うための指針となる貴重な情報でした。
~ランチョンセミナー~
「認定医申請書作成についてのオリエンテーション」
国際歯周内科学研究会理事 塚本高久先生
国際歯周内科学研究会認定医制度がこの春より発足し、3名が認定を受けることとなりました。次回認定には、より多くの先生方が申請を出される事が予想されますので、認定申請における注意点を詳しくご説明しました。
~特別報告~
「リアルタイムPCR法による術前・術後のP.g菌の臨床変化と位相差顕微鏡像との関連性について」
国際歯周内科学研究会 代表理事 生田図南先生
現在、研究会では安孫子宜光教授のご指導を受けながら、歯科臨床に即したリアルタイムPCR検査システムの確立を目指して研究を重ねています。検査システムを構築する上で生じる問題点、今後の課題などについて、進捗状況の報告を行いました。
~特別講演~
「歯周病の機能ゲノム的診断と分子標的治療」
日本大学松戸歯学部生化学 分子生物学講座
安孫子宜光教授
分子生物学における最新知見についてご講演いただきました。世界最先端の研究手法や、それによって実現可能な事など、聞いてい胸が高鳴るようなエキサイティングな内容でした。我々が口腔医として、従来とは全く違った方向から国民の皆さんの健康と幸福に寄与できるという安孫子先生のお話をお聞きしていると、歯科の未来に明るい光が差してくるように感じました。「現代の歯科医師はアーティストからサイエンティストへと変貌を遂げなければならない」というお言葉が印象的でした。