第9回 国際歯周内科学研究会 大阪総会・学術大会のご案内

定員200名
期日 2011年4月17日(日)
会場 大阪国際交流センター 大会議室さくら

国際歯周内科学研究会
 
大会長  福重真佐子

 

特別講演 昭和大学歯学部総合診療科
佐野 晴男 教授
「明日からでもできる診療での偶発症を防ぐための工夫・注意点」
特別報告 一般社団法人国際歯周内科学研究会
中京地区インストラクター 塚本 高久
「ペリオチェック・バナペリオ・位相差顕微鏡・PCR、信頼できるのはどれだ?」  
特別講演 関谷法律事務所 宗像 雄 先生
「医療トラブルの防止と歯周内科治療の承諾書について」(仮題) 
特別講演 東邦大学医学部 微生物学教室
 舘田 一博 准教授

  1. クオラムセンシングとは?
    「アジスロマイシンのクオラムセンシング抑制作用について」
    歯周病原細菌のクオラムセンシングとアジスロマイシンの効果について
  2. 多剤耐性菌の最近のトピックス 


代表理事あいさつ

第9回総会 大阪総会開催に当たって

一般社団法人 国際歯周内科学研究会 代表理事 生田図南

会員の皆様にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
2011年の総会は関西地区において、福重真佐子理事を大会長として開催する運びとなりました。多くの先生方と大阪の地においてお会いできることを楽しみにしております。
国際歯周内科学研究会も設立10周年を迎え、会員数も1600名を超えるという大きな組織に育ちました。これもひとえに会員の皆様方のご協力のたまものと心より感謝申し上げます。

さて、一般社団法人 国際歯周内科学研究会はKAVO社の組織改革のために研究会の事務局を移転せざるをえなくなり、代表理事の地元である天草の地に事務局を構え、再スタートすることになりました。

今後は事務局の江越氏に事務的な処理を一任することになり、現在、システムの再構築に取り組んでいるところです。しばらくの間は会員の皆様にご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、ご容赦のほど宜しくお願い申し上げます。

また、昨年の12月16日に、理事の岡部俊一先生が急逝され、研究会としてはとても重要な人材を失うことになりました。岡部先生が担当されていた渉外活動や研究活動を再構築すべく理事一同で検討を重ねているところですが本当に岡部俊一先生の存在が研究会にとってあまりにも大きかったということを再認識しているところです。

歯周内科治療を行いメインテナンスのシステムを構築し、院内感染防止対策を実施すれば歯科医院経営においては盤石なシステムを構築できることは理事はじめ多くの会員の先生方の実績を見れば明らかです。昨年、日本各地で講習会を開催しましたが、主催していただいたディーラー様のお話によると多くの歯科医院の経営が非常に厳しくなっているということでした。しかし、理事をはじめとして私の周りの先生方からお聞きすることは「患者さんが増えすぎて困る」というお話ばかりです。私の生田歯科医院でも昨年は保険診療・自費診療とも過去最高の伸びを記録しました。2011年も正月明けから患者さんが急増しています。

しかし、今後の日本の状況、世界の状況を考えますと、歯科医院経営は非常に厳しくなるのではないかと感じています。私は2011年、2012年は徐々に状況が悪化し、その後、急激に大きな変革が起きるのではないかと考えています。この2年間でその後の急激な変化に耐えうる歯科医院を構築すべきだと考えています。急激な変化に耐え忍び生き残った歯科医院には春がやってくると思います。冬眠する熊のように、巣穴の中を暖かく保ち潤沢な食料を確保して厳しい冬を安全に切り抜けて、やがて来る春を謳歌したいと思います。研究会の先生方と情報交換や協力をしながら春を待とうではありませんか!!

今後、研究会では、歯周内科のエビデンスの強固な確立を目指します。各理事が大学等の研究機関で研究を継続しており歯周病と真菌のかかわりもかなり明確なエビデンスが得られつつあります。今後の研究の進展が非常に楽しみな状況になってきました。また、法的な面での整備が急務であると感じています。

今回はそのようなエビデンスの問題に関して東邦大学の館田一博准教授と当会の塚本理事にご講演をいただきます。また、法的な問題等に関しては昭和大学歯学部の佐野晴男教授と宗像雄弁護士にご講演をいただきます。4講演とも非常に重要な内容です。

多くの会員の皆様に御参加いただきますよう切にお願いいたします。


日程、場所、申込み方法の詳しい情報はこちらからご確認下さるようお願いいたします。

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第8回 東京総会

日時:2010年4月18日(日) 国際歯周内科学研究会

第8回 東京総会

~会員発表~

シラカベ歯科医院 院長 白壁浩之先生
「ジスロマックSRの症例報告」

自院での統計に基づき、ジスロマックSRの使用感や副作用についてご報告いただきました。臨床に即した分かりやすい内容でした。

前多歯科クリニック 院長 前多壯晃先生

「歯周病治療における次亜塩素水の役割」

「CTX検査によるビスフォスフォネート誘発顎骨壊死のリスク評価」

次亜塩素水の特徴と、歯周病治療に適用する際の注意点、最適濃度などについてご報告いただきました。
また、ビスフォスフォネート薬を使用している患者さんにCTX検査を行うことにより、顎骨壊死のリスクを評価する事ができるという内容をお話しいただきました。口腔外科処置の際の休薬の要不要を判定できるなど、安全・安心な治療を行うための指針となる貴重な情報でした。

 

~ランチョンセミナー~

「認定医申請書作成についてのオリエンテーション」
国際歯周内科学研究会理事 塚本高久先生

国際歯周内科学研究会認定医制度がこの春より発足し、3名が認定を受けることとなりました。次回認定には、より多くの先生方が申請を出される事が予想されますので、認定申請における注意点を詳しくご説明しました。

~特別報告~

「リアルタイムPCR法による術前・術後のP.g菌の臨床変化と位相差顕微鏡像との関連性について」
国際歯周内科学研究会 代表理事 生田図南先生

現在、研究会では安孫子宜光教授のご指導を受けながら、歯科臨床に即したリアルタイムPCR検査システムの確立を目指して研究を重ねています。検査システムを構築する上で生じる問題点、今後の課題などについて、進捗状況の報告を行いました。

~特別講演~

「歯周病の機能ゲノム的診断と分子標的治療」
日本大学松戸歯学部生化学 分子生物学講座
安孫子宜光教授

分子生物学における最新知見についてご講演いただきました。世界最先端の研究手法や、それによって実現可能な事など、聞いてい胸が高鳴るようなエキサイティングな内容でした。我々が口腔医として、従来とは全く違った方向から国民の皆さんの健康と幸福に寄与できるという安孫子先生のお話をお聞きしていると、歯科の未来に明るい光が差してくるように感じました。「現代の歯科医師はアーティストからサイエンティストへと変貌を遂げなければならない」というお言葉が印象的でした。

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国際歯周内科学研究会総会・2003年からの歩み

2003年3月 大阪にて第1回総会開催
代表理事、インストラクター症例発表・検討会

2004年8月 福岡にて第2回総会開催
代表理事、インストラクター症例発表・検討会

2005年4月2005年3月20日
東京品川コクヨホール大ホールにて第3回総会開催

特別講演1
「表在性真菌症その基礎と臨床」
前田伸子教授 鶴見大学歯学部口腔細菌学教室
特別講演2
「新潮流 歯周内科治療」
五味一博准教授 鶴見大学歯学部第二歯科保存学教室

2006年4月 大阪千里ライフセンター大ホールにて第4回総会開催
特別講演1
「バイオフィルム感染症としての歯周病最先端治療」
王宝禮教授 松本歯科大学歯科薬理学講座 松本歯科大学大学院硬組織制御再建学講座
特別講演2
「歯科における抗菌化学療法のツボ」
金子明寛教授 東海大学医学部外科系口腔外科

2007年4月 東京KFCホール大ホールにて第5回総会開催
特別講演「歯周病関連菌群の最新知見について」
奥田克爾教授 東京歯科大学大学院研究科長

2008年4月 総会前日 自費増加に関する講演会を開催

恵比須 繁之教授2008年4月
福岡中小企業振興センター大ホールにて第6回総会開催

特別講演
「バイオフィルム感染症の治療法としてのクオラムセンシング阻害戦略」
恵比須 繁之教授 大阪大学大学院歯学研究科 口腔分子感染制御学講座(歯科保存学教室)

 

2009年4月18日品川プリンスホテルにて総会前懇親会を開催

2009年4月19日東京一ツ橋記念講堂にて第7回総会開催
特別講演
として、日本歯科大学歯周病学講座鴨井久一名誉教授に「歯周病治療における科学的検査の開発とその現状」についてお話をいただきました。鴨井先生は私たちの活動について大変な評価をしていただきました。

2009年4月19日東京一ツ橋記念講堂にて第7回総会開催